日本は何百年も前から日本独自の文化や言語を確立していく過程で、実に多くの海外からの物品や言語を取り入れてきました。

今私たちが日本語として当たり前のように使っている言葉ですら、元は外国から入ってきたものがたくさんあります。

 

たとえば『かるた』『天ぷら』という言葉は、500年くらい前に日本にポルトガル船が運んで来たということです。このころポルトガル船は世界中を航海していたらしく、途中立ち寄ったカンボジアから日本に持って来て紹介した野菜が『カボチャ』だそうです。

 

江戸時代にはオランダからの物品がたくさん日本に持ち込まれたらしく、『ガラス』『ペンキ』『ガス』などはオランダ語なのです。さらにフランスやドイツ、トルコ、ロシアなど様々な国からもたくさんの新しい言葉が入ってきました。『さぼる』という言葉は、日本語だと思っている方も多いと思いますが、実はこれはフランス語から来ているということです。フランス語の『サボタージュ』を縮めて『さぼる』になったそうです。今の私たちが『コンビニ』とか『ミスド』(Mr.ドーナッツ)のように省略して言葉を作ったり、『る』をつけて動詞にしてしまう習慣はその頃からあったんですね。

 

このようにして現在では外来語を外来語と思いもせずに日本語として使われているものは、数えきれないほどあるのです。私たちの住む日本はこうした歴史の流れからも分かるように、海外との交流なしでは生活していけないと言っていいほど、世界とつながっているのです。その中で世界の人達と交流を深め、お互いの文化を紹介し合ったり、友情を深めていくためにはスムーズにコミュニケーションを図る共通の言葉が必要です。それはやはり、何と言っても『英語』です。

これからの私たちは英語というコミュニケーションツールをうまく使って世界と話をし、喜びや苦しみを分かち合い、お互いを深く知り合う必要があると思います。

 

大村知事は『世界と戦える愛知を!』をスローガンとして掲げて、税改革と経済の活性化をめざし県職員も一丸となって一生懸命に努力しておりますが、ここでよく考えなければならないのは、

物づくりをするのも『人』。

ビジネスの世界で戦うにしても、戦うのは『人』。

人あってのビジネス、もの作り。

そこには人と人とのコミュニケーション力がなければ、本当の意味で『世界と戦える愛知』にはならないと思います。

 

これからの日本の未来を担う子供たちが、世界と対等に話ができる英語力と国際感覚を身につけれるよう、愛知県でも英語教育改革を国に強く要望し、現時点でも地域レベルで変えていけれることは、どんどん積極的に変えて必要があると強く思います。

(東ゆうこ)

 

 ◉外来語の内容については中日こどもウィークリー2012年1月14日号を参考にさせていただきました。

 

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コメント: 1
  • #1

    田中 (水曜日, 16 1月 2013 08:57)

    英語教育…必要ですね。
    もっとも、私は全く話せませんが…

    数年前、子どものホームステイ先のだった、中国系マレーシア人家族が来日した際に我が家に泊まって頂きました。

    我が家にとり、ビックイベントでした!!
    全く話せない大人を横目に、相手が言っている意味が何となく分かる現役中学生の我が子。

    でも、中国系の方達だったので、マレー語・英語・中国語が話せ当然、漢字も理解できるので、片言英語と翻訳機は役に立ちましたが何よりジェスチャー・絵・漢字が役に立ちました。
    英語も大切ですが、相手を理解しよう・相手に理解してもらおうとする姿勢が一番大切だと思いました。

    これは、外国の方だけでなく日本人通しでも同じですね。


    話は、変わりますが、大阪の体罰の事件が大きく取り上げられています。子どもの通う公立高校でもあります。学校に怖い先生は必要だと思いますが、体罰でない方法で出来ないものでしょうか?高校生になら、話せば分かると思うのですが…
    私からは、これについて校長先生にも他の先生にもお話していません。文部省から県に調査を要請してるとの事なので、正確な調査を依頼致します。
    いろいろあり、他の先生(教師はボランティアだと感じた程の先生です。)が、根気よく親身に指導して下さった後の体罰は、その先生の苦労が水の泡のような気がしてなりませんでした。その先生を責めるつもりもありませんし、今後は、体罰なく指導して頂けたら良いので、どうか全教員に指導が届くようお力をお貸し下さい。