『贈与税非課税』の新しい税制改正案に思う2013年1月25日(金)

政府がこのほど政府が発表した『贈与税非課税』の新しい税制改正案は、みなさんどう思われますか?
祖父母が孫ひとりにつき1500万円の贈与をしても非課税になる減税措置が2013年度税制改正大綱に盛り込まれました。塾や習い事、留学費用も対象になります。
孫への生前贈与税もしやすくなり、現在、2500万円まで非課税の子への贈与対象に
孫も加え、贈与する人の年齢も現行の65歳から60歳に引き下げるということです。

日本の国民預金額は1500兆円にも上ると言われています。
この貯金の殆どは使われずに銀行に預けられ、それが景気のいいときは企業に借りられ、世の中で循環していくのでいいのですが、ここのところずーっと企業が新たな投資や雇用を拡大できるほど景気がよくなかったので、銀行が預かった莫大なお金が企業で使われることなく、国債という形で債券ばかりが増え続け、国の借金が結果的に大きく膨らみ血液の流れがドロドロで極めて新陳代謝の悪い不健康な経済状態に陥ってしまった。
特に2008年9月行以降のリーマンショック以降にはその症状が顕著に現れたカタチになりました。

世の中のお金の流れの操作は一筋縄では行かないと思いますが、とにかくまずはお金を持っている人、貯め込んでいる人がもっとどんどん使うこと!につきると思います。
そう考えると、今回の『贈与税非課税』はとってもGood idea! いい案と言えます。自分の『かわいい孫』になら多額の貯金を使っても惜しくないと思う人が多いと思うし、しかもそれがよりよい教育につながる!ということでありば一石二鳥なのでは、と思います。もちろん、教育格差が広がるという懸念もあるとは思いますが、お金を溜め込んでる人にお金を使ってもらうようにするという観点で考えれば、いい使い方なのではないでしょうか。

それから日頃から思っていることなのですが、寄付に対する非課税制度も現行よりもっと大きく広げて行き、それぞれの地域で一生懸命に活動に勤しむNPO団体などを幅広くサポートすることができれば、経済の活性化にもつながるだろうし、人々の意識もいい意味で変わってくると思うのですが、みなさんはどう思いますか?

yk