臨時議会 (お金のかかった茶番劇?)       2012年7月14日(土)

本日土曜日で通常は県庁・議事堂はお休みですが、臨時議会がありました。

 

県庁・議事堂が休みである土曜日に臨時議会が開かれたことにより、県会議員はもちろん、数百名の担当部局の職員、理事者などが休日出勤を課せられ、少なくとも数百万円のコストがかかったのではないかと思います。 結論から先に言いますと、今回の臨時議会では、補正予算に修正動議がかけられる前の振り出しに戻ったということで、結局知事の専決処分で出された補正予算が通った形で幕が閉じられたということ。

 

 詳しくは・・・

 

7月5日の本会議最終日にがれき受入れに関する補正予算約1450万円分に対する修正動議自民党県議団よりかけられ、愛知県内のがれき受入れ地域3カ所の住民説明会や被災地の視察費が捻出できないことになったのです。そもそも自民党がどうして修正動議を出したかという表向きの理由は、受入れるはずの可燃物のがれきが予定していたよりも少なくなり、愛知県が新らしい焼却炉を作らなくてもよくなったので、それならばもがれき受入れの全体像を見直し、それにかかる予算ももう一度見直すべきだ!ということで自民党が補正予算反対の動議をつきつけたのです。愛知県議会で過半数を占める自民党が反対すれば、当然多数決では自民党の意見が通るので、修正動議は可決され、知事が専決処分で出された補正予算は否定された形になりました。 当然知事からの指示を受けてがれき受入れ事業を進めていた県の担当部局や知事自身も、それでだまっているはずもなく、再議がかけられた、というのが今日の臨時議会でした。 本日の臨時議会では、震災ガレキの受け入れ案の再議に付せられた修正案(自治法176条第1項)は否決。(再議の場合、3分の2以上の賛成が必要。自治法第176条第3項)その後、原案が全会派一致(自民1名造反)で可決され、閉じました。

 

まとめてみると、何故自民党県議団が何故結果がわかりきった修正動議を出してきたのかということを考えると、きっと、地域住民の気持ちや意思に深く関わる案件の補正予算を知事が議会を通さずに専決処分で決めてしまったことが気に食わなかったということにつきる思います。修正動議にかけた1450万円という額がどうのこうのということではなかったんだと思います。民主党の団長も今回の臨時議会での発言で、すぐに決めなければならない案件ならばいつでも臨時議会を開く心構えはあるので、知事はそのことを心に留めておいていただきたいということを述べていました。私はそれも一理あると感じました。

 

 みなさんは今回のたくさんの人とお金をかけての高級な茶番劇どうお感じになりますか? 

 

yk