愛知県議会50年ぶりの記名投票         2012年7月4日

明日5日、6月定例議会の最終日ですが、震災がれき受入れに関する補正案審議で、記名投票の採決が行われるということです。予算案の修正動議が自民党から提出され、審議やり直し(再議)を行うというのはなんと、愛知県議会では初めてのことで、記名投票というのも50年ぶりということです。現在在籍するベテランの県会議員の先生方も経験したことがないことになります。

 

愛知県は、県内3カ所でがれき処理施設の整備を計画していましたが、被災地で焼却が賄えるようになり、がれきの量が当初よりも減ってきたため、愛知県でがれき処理施設を新設する必要がなくなりました。焼却炉新設計画には6月定例議会の補正予算では7千万円が計上されていましたが、計画がなくなったため、『まずは補正予算の見直した計画の全体像を示すべき』と自民党が主張。

自民党は、施設計画地での住民説明会と被災地見学の費用1450万円を削除する動議を提出しました。

大村知事が4月、議会の議決を経ない『専決処分』という形で

受入れ関連費の支出を決めたことに、不満が募っていたことが、今回の修正動議に発展したのではないでしょうか。

 

採決は定例議会最終日の明日5日。予算案の修正動議が可決されれば、大村知事は審議のやり直しを求める『再議』に付す方針です。(期限は10日以内とのこと。)

 

知事は常々、『がれき処理なくして、被災地の復興は始まらない!がれき処理の支援は、同じ日本人として助け合う精神が大切』と、強く被災地の復興支援の思いを語られているので、今回の修正動議を受けて『地元に説明する予算を削るのは理解できない』と述べられています。

 

愛知県民の方々からは、私の方にも様々なご意見が寄せられていて、がれき受入れに反対の方も大勢います。

私は色々な意見があって当然だと思います。

しかし受入れ『NO』とアタマから反対するのではなく、愛知県が何ができるのか、何をやれば一番の支援になるのか?ということをもう一度根本から考え直し、県民の理解を得た上で知事がリーダーシップをとり、スピーディーに対応していくことが大切なことだと思います。

yk