健康・福祉委員会県外調査 @兵庫県立粒市、姫路市、神戸市、伊丹市

●11月9日(水)~11日(金) 


◉兵庫県立粒子線医療センター

⇒陽子線と炭素線の2種類の粒子線治療が行える施設として、多くの患者の治療実績がある兵庫県粒子線医療センターということでした。施設もすごく立派!

今回のこの施設の訪問で分かったことですが、普通の放射線治療と何が一番違うかというと、この粒子線というのはガンの腫瘍にめがけてその患部の悪い部分だけにターゲットを置いて撃退していくので、その他のいい細胞までを破壊することが殆どない、ということです。

通常の放射線ですと、ガンの回りのいい細胞にまで悪い影響を与えてしまい、そこから大きな副作用に転じてしまうことが多々あるのに対して、粒子線は患部にめがけて距離や幅などを微調整することができるのだそうです。

これはガン治療においてはかなりの進歩だと言えますが、現時点ではかなりコストが高いということです。

だいたい一件のガンの治療に300万円程度かかるそうで、保険もきかない。命に値段がつけれるものではないから300万円を高いとみるか安いとみるかは微妙なところですが、普通よっぽどお金持ちでなかったら300万円のお金をすぐに、はいそうですか、と言って払えるものではないのではないでしょうか?

 

治療室を見学させていただいたのですが、この治療室に隣接した楽屋裏とも言えるところに設置されている巨大な装置にはびっくり!

何と例えたらいいのか。。。

壮大な宇宙船のような装置がゆっくりと回っている。

この装置が粒子線を放つために働いているのだそうです。

だから一件の治療に300万円もかかるのか、と納得はしたものの、わぁすごいねぇ、で終わってしまっては今後このガン治療の発展にはつながらない。とにかくもう少しコストを抑えるやり方を考えることがまずの課題のひとつだということを確信しました。

国や県、市町村がどのような形でこの治療法にかかわって行くのかということもこれからの課題だと思いました。

 

それにしても、ガンにはなってしまったら仕方がないので、前向きに自分にあった治療をして行くしかないと思いますが、なるべくなら副作用の大きい抗がん剤に頼るのではなく、まずは今迄の生活習慣を見直すことから始まり、生活にもっと笑いを取り入れてラクに生きる術を自分なりに見つけていくことなのではないでしょうか?

私自身、父を9年程前に直腸ガンで亡くしてから強くそう思うようになりました。

yk